メタボリックシンドローム
メタボリックシンドロームが、かなり世間一般に認知されてきました。
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪の過剰な蓄積により動脈硬化性疾患(心筋梗塞・脳梗塞など)発症の可能性が高い状態をいいます。
内臓脂肪とは、腸管、胃腸の周りにこびりついている腰間膜脂肪といわれている脂肪です。
脂肪肝・心臓周りの脂肪などは内臓脂肪ではありません。
メタボリックシンドロームの診断基準。
①腹部肥満・ウエスト径男性≧85cm。
女性≧90cm。
②脂質代謝異常 中性脂肪値≧150mg/dlかつ/またはHDLコレステロール値<40mg/dl。
③高血圧収縮期血圧≧130mmHg。
かつ/または拡張期血圧≧85mmHg。
④耐糖能異常 空腹時血糖≧110mg/dl。
①が必須条件となり、②~④の3項目中2項目以上が異常値を示した時。
内臓脂肪はカロリーを抑えたり、運動をすると1番最初に減る脂肪組織でもあります。
肥満の方の5%の体重減少が、糖尿病、高血圧、高脂血症、脂肪肝を劇的に改善すると言われています。
まずは、5%の減量を心がけましょう。
コレステロールとは
コレステロールとは、体内の脂肪の一種で、体内の細胞膜の構成成分でもあり、ステロイドホルモンや胆汁酸の材料にもなります。また、カラダに貯まりすぎると害になると言われています。
コレステロールには、善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)があります。HDLは、血管についた余分なコレステロールを肝臓に運び、動脈硬化の防止につながる働きをします。LDLは、食事によって取り入れられたり、肝臓で合成されたりして、血液を通して全身に運ばれ、細胞膜やホルモンの合成に使われるのですが、量が多くなると傷ついた血管壁に付着してしまい、血管を細くして動脈硬化の原因となってしまいます。
コレステロール(悪玉)が血液中に増える要因としては、中性脂肪もかかわりがあります。中性脂肪は本来貯蔵用のエネルギーですが、血液中に中性脂肪が増えるとHDLが減ってLDLが増えるのです。つまり、中性脂肪の増加は動脈硬化の原因となるのです。
コレステロールを減らすには、バランスのよい食事が重要です。蛋白質では肉類だけでなく魚類や大豆製品も摂取するように心掛けることです。また適度な運動(散歩やウォーキング、水泳等)で脂肪を燃焼させることも大切です。
コレステロールとダイエット
コレステロールは、ホルモンや脂肪酸、そして細胞膜の構成成分として、人体にとって必要不可欠なものです。また、血液中ではリポタンパクとして存在しています。リポタンパクが活性酸素と出会うと壊れて血液中のコレステロールが多くなります。これが血管壁に付着して血管が細くなり、高血圧や動脈硬化の原因となります。
コレステロールが血管壁に付着しやすくなるのは、運動不足や血圧・血糖値の上昇、喫煙やストレス等によって血管壁が傷つけられたりしたとき。カラダはこうした状態を治そうと働きますが、悪玉コレステロール(LDL)が血管壁に入り過酸化脂質へと変化していきます。これに対抗してマクロファージ等がLDLを取り除いて死んでいくのですが、死んでいった細胞が血管壁に付着することで血管が細くなり、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞といった病気の原因となってしまうのです。
近年は、コレステロールが多い食事をとり続け、更にほとんど運動しない肥満の子どもが増えているのが現状です。また女性でもストレスで過食となって肥満となる場合や無理なダイエットの反動で肥満になってしまうこともあります。
コレステロール、特にLDLが多い場合は、食物繊維(特に玄米などの穀類、豆、海藻、果物に含まれる水溶性食物繊維)、ビタミンC、抗酸化栄養素である黒ゴマ、黒豆、緑黄色野菜等の摂取がおすすめです。食物繊維は小腸で胆汁酸を吸着し、脂質やコレステロールの再吸収を防ぐ働きをします。LDLが多くてダイエットをめざすなら、こうした食物を摂取するように心掛けましょう。